ジャンプ感想2017年30号(ハンター連載再開号)
ヒロアカ
その場を任された奴が仕事を果たしたあと倒れるのはお決まりだよね。サンイーター君お疲れ様。
冒頭でお前流されやすいな!と描写されていたからか、切島くんが防御抜かれてすぐ心折れかけてるのが急じゃねえ?と思ってしまうなあ。
でもファットガムさんがかっこいいから許しちゃう。
鬼滅
本当に無惨様は嫌な上司だな~!戦闘力クソ高い上にこんなしっかりした言葉遣いで状況報告してくれるアカザさんに対してもこれかよ!
しかしこうして嫌なムーブしてくれる度逆に脅威度が上がるんだから不思議だよな。手がつけられねえやばさがある。
終盤ででてきた煉獄一家、すっげー顔似てるな……それでも表情から性格もぜんぜん違うんだろうなってことが解るのはすごいぜ。
この最後の親父の言葉、煉獄さんを悪く言うなよ!って気持ちになるんだけど、炭治郎なら父の痛みもわかった上で上手いことこのもやもやを解消してくれること言ってくれるだろうから、安心して次週を待てるのがいいよね。
いやいや助けの手とは限らんでしょ!と思っていた所をちゃんと子どもたちに言わせてくれたのでよかったです。でもやっぱり時間かけ過ぎじゃねえかなって気はするけど……。
怪しさが上がった小柄フードに対してフード二人目は助けてくれる味方で確定っぽい?子供たち側とレイ側、どちらかには危機を迫らせて安心させない作りになってるのは上手い気もするな。
やっぱり遅い気はするけど……。
ハンター
うーん面白いなー。
クラピカの能力、確かに状況に応じて新しい能力を、っていうのでコピーを選ぶのはわかると言えば解るけどそれにしたって「奪う」っていう形にしてるのが性格悪いよなー。
その後に能力を預かるって言い方しているのもいいよな。預かるなら同意が必要そうだけど実際には奪うだもんな。
ヒソカと戦う時クロロさんが言ってた念能力者本人の抱える心の闇が思いっきりでてる感じ。
ビルに対する忠告もハンター試験ででていた最悪の想定の部分と被るし、昔の描写がしっかり今にも生きてる感じがするのすごい。面白い。
シューダン
やめろ……俺の前で青春するな……!
主人公チームが問題を解決して勝つっていう王道をしっかり一話で収めてるの凄いなあ。
ただ天龍の強さがいまいち言葉で語られただけだったからあんまカタルシスないなあと思ってしまった。
ソウシくんと晶さんの関係が主と思えば別に問題ではないんだろうけど、俺がそんなにその部分に惹かれていないからな……ううむ……
バーバリアン竜胆のコマメッチャエロくて好き。ラーメン食べたい。
クロスアカウント
パンチラがエロくて良かったです。
しかしそれ以外はな~。んー。玉ちゃんが無害無害言われてるの全然納得出来ないというのもそうなんだけど、全然こいつに魅力を感じないからなあ。
アイドルちゃんはすごくかわいくていいと思います。でもだからこそ玉ちゃんに惹かれてるのが納得できない……
玉ちゃん以外の男子はマジで先週のレイプ未遂同級生みたいな感じでクソ有害みたいな世界観なのか……?それで相対的に玉ちゃんが無害みたいな……それなら納得できないでもないが……ううむ……
石
あー!復活者かと思ったら原住民?か!
しかし身体能力高そうな相手にも司さんはあっさり勝つんだなー。人類最強は伊達じゃねえ!ともすればいや原住民のが強いでしょ、となりそうだけど言動と演出で納得させられるのすごい。
滑車のシーンもやってること地味なはずなのにすっげー迫力あるしなあ。絵の力ってのを毎回叩きつけられてる感じがする。
ハイキュー
面白い……気がする……。
主人公チームの実力がちゃんと評価されてるとそれだけで嬉しいな。
相手に触発されて新しいことしようとする東峰さんかわいい。山口がんばれー。
ミステリア
題材は在り来りだけどよくできてたんじゃないかなあ。
面白いと言われると困るんだけど……なんだろうな。主人公のあげ方があんまり好みじゃないのかも。
面白いからって言いながらあんまり表情変わらないのもうーんって気がする。もっとうおー!って感じで素直に面白がってくれてもいいんやで!
視点キャラの子があんま役に立ってないのも気になったな。序盤でなく終盤で何か一仕事してほしかったよね。
魔法騎士におもうところがありそうなのがいいよね灰の人。いやー、次はこのいけ好かないやつがアスタさんを認めるのかとおもうとワクワクするな……どんなふうに掌返しするんだろうな……。
最近だとアスタ君が何だこらー!って不満に思う点をしっかりブツケてくれるのも素直にいいなと思うようになってきた。作者としてもちゃんとわかってやってるんだよっていうのが解るからね。
好きではないけどちゃんとできてていいよなブラクロ。
青春
延長コードなのだ。
幹部会の番外編のほうが面白くていいなと思いました。
ゆらぎ荘
写真に写ってるゆうなちゃんがエロくていいなと思いました。
バレンタイン編どのエピソードも面白くていいなあ。
チサキちゃんが渡せない理由に怖いからとかじゃなくて相手にフッた時の気持ちを味あわせたくないから、っていうのを選択する辺りスキがねえ……って感じ。
橋からダイブしてチョコを守る冬空くんもかっけぇし、いや強いな……ラブコメとしての格の違いを感じるぜ……。
参謀好き。終章の空気見てるとなんやかんや死なないで終わってくれるそうだけどどうだろうね。
火の丸
いやーいいなあー。
元々火の丸の事好きではなかったレイナさんにこの独白言わせるのすげえいいよなー。
彼女が好きっていうんだから他の人達は皆そりゃ好きになっちゃうよねえ。
神様が嫌っていても、っていう前置きも好き。
草薙君はどうなるんだろうなあ。こっから持ち直すのかそうでないのか。次週楽しみだなあ。
勉強
メガネちゃん可愛い。最後のコマでしっかり好感度上げてくる水泳部の子も好き。
斉木
今週も女体化斉木君が見れてよかった。
タイムリープでたかし君が毎回ひどい目に遭ってるのはかわいそうだけど面白いな……。
なんちゃらセブンチェンジの時もそうだったけど麻生先生の省略芸の使い方好きだよ。
ロボ
またライバルにあざといキャラ付けしてきたなー。
最後のコマに出てくる寺沢くんのこの無味乾燥な顔メッチャ面白いんだけど。
試合終わったあとレギュラー落とされそうな顔してる……
お前ライバル校の……お前……そんな顔でいいのかよ……。
マリー
監獄行きって絶対エロい事されるでしょと思ったら全然そんなことなかった……
黒い方の女王様が相変わらず可愛くていいなと思いました。
磯兵衛
出だしから細かいとこで笑い取ってくなー!
気絶してる磯兵衛の顔メッチャ面白い。
兵クラス、源くんならなんとかしてくれるんじゃないかと思ったけどそんなこともなくてびっくりした。
藤井先輩死んでるのとか面白いんだけど同時にシャレにならない感じがあって素直に笑えねえよ……どうしてこんなものを……
おわり
ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン! ネタバレ感想
オススメ度:9(10段階評価中9)
今日見たのはイギリス産のアクション・コメディ映画ホット・ファズ。これがまた予想を超えてドチャクソ面白かったので紹介します。是非見てほしいです。
あらすじ
ロンドン首都警察に勤める超敏腕警察官ニコラス・エンジェルは優秀すぎるがゆえ同僚や上司から煙たがられ、ド田舎町サンフォードに左遷させられる。
サンフォードは犯罪率の超低い平和な街。同僚ものんきでいい加減。首都での仕事癖が抜けないニコラスは再び周囲から浮いていく。
唯一親しげに話してくれるのは、所長の息子であり刑事映画大好きのダニー・バターマンだけ。
退屈な日々を送るニコラス。しかしある事件が切欠で、次第にサンフォードに隠された恐ろしい秘密が明らかになっていく。
感想
いや本当に面白かったですね。
この映画はバディものなのですが、まず主人公のニコラスさんのキャラクターの見せ方が素晴らしいと思います。
開始数分でどどんとどれだけ優秀なのかを描写して、それからは一気に立場が落ちていく。本人が真面目なだけに同情も湧いてきそうなものですが、その際の描写が非常にコミカルかつスピーディでついつい笑ってしまいます。
その後相棒となるダニーのキャラ立ても面白いんですよねー。警官のくせに最初に出てくるのが飲酒運転でニコラスに捕まる所からですからね。一目でこいつダメなやつだな~!と言うのがわかります。
しかもその罪がなぁなぁで済まされてしまう所もまたこの町の警察官はダメだな~という描写に繋がっていて、ダメさ描写に無駄がありません。
超優秀なのに堅物過ぎて周りから距離を置かれるニコラスと、おおらかすぎてあまりにも駄目過ぎるダニエル。
そんな二人が付き合う内徐々にお互いの欠点を解消していく過程はコメディタッチでありながらバディ物の王道をしっかり捉えていて、見ていて気持ちよくなります。
しかしこの映画のキモはそこにあらず。
私が見てほしいのはコメディからサスペンスに、ホラーに、そしてアクションにというジャンル横断も甚だしい、後半に訪れる怒涛の展開の数々です。
いや何を言っているのかと言われそうですが本当にコロコロコロコロ変わっていくんですよ。
それもそのつなぎ目が非常に綺麗で、コメディ調だった序盤に描写されていた数々の伏線が後半でガッツンガッツン回収されてどれも効果的に使われている。
「それ伏線だったの!?」と驚くような物もいくつも含まれているのに、しっかりと印象には残っている。魅せ方が上手すぎる……。
主人公ニコラスのキャラも平和な田舎と苛烈な性格とのギャップを生み出すためだけでなく、話を畳むのに重要な役割を果たしていていや本当に……
マジで兎に角面白いので見てください。笑えるしゾッとなるし泣けるし熱くなれるし、見終わったときには脚本監督の手腕に唸ること間違いなし。
二時間でこんなに味わえていいのかと思うくらい色々なものが詰まった贅沢な映画ですよ。
アマゾンプライム特典で無料なのでほんと是非見てください。では。
「ブリッツ」ネタバレ感想 ステイサムさんなのにアクション控えめ!?ハードな人情描写が光るサスペンス映画
今日紹介するのはジェイソン・ステイサムさん主演のサスペンス映画「ブリッツ」。
ジャンル通り、ステイサムさんにしては珍しくアクションは控えめですが、主人公ブラントの役と演技がマッチしていて堪らない出来でした。以下あらすじと感想です。
あらすじ
主人公ブラントは被疑者への暴行など幾つも問題を抱えた不良刑事。
ある日、彼の担当する区域で、ブリッツを名乗る男による警官を狙った連続殺人が起きる。
ブラントの友人である警部ロバートも狙われ、その命を落とした。
仲間をやられて黙ってられねえ!ブラントは新任警部のナッシュと手を組み、共にブリッツを捕らえようとする。
オススメ度:7(10段階中7)
この映画の主人公、ブラントにはアクションというよりもバイオレンスという言葉が似合う。
冒頭からチンピラどもをホッケースティックでしばきあげ、バーでは暴行犯をバールで滅多打ち。
繰り広げられるのは対等な殴り合いではなく、一方的な虐待だ。
情報提供者を脅すことなどザラ。その矛先は行動を諌めようとした上司にすら及ぶこともある。
刑事という立場、そしてその迫力から、相手は文句をいうこともできない。
他の映画なら悪役として描かれ不快感すらいだきそうな造形だ。
それでもブラントが魅力的な主役として成り立っているのは彼の根にあるのが正義感だというのが繰り返し語られているからだろう。
相手が変われば傷心した仲間を慰め、ゲイだからといじめを受ける新任警部ナッシュにも偏見を持たず、いい実力を認め相棒として扱う。
暴力を振るうのも、悪党を許さないという強い信念があるから。彼は法を犯しはするが、権力を振りかざし私腹を肥やすような悪党とは真逆の存在なのだ。
何より、演じているジェイソン・ステイサムさんが最高にクールだからだろう。非道な発言も行動も、彼が言うなら「あり」だと思ってしまう。
役者の特徴を捕らえた見事なキャスティングだと感心せざるを得ない。
アクションは控えめだが見所はいくつも有る。
特に今作では、登場人物の抱える善と悪の側面両方を描いた人間ドラマが見所だ。
主人公ブラントは言わずもがな。その相棒であるナッシュも、一見おとなしく優等生然とした見た目からは想像できない、以外な闇を抱えている。
ブラントがナッシュの家を訪ね彼の過去を聞くシーンは、派手な動きはなくとも彼の立ち位置が変わる今作を象徴するようなシーンだと思う。
他にも悪が善に、善が悪に。対立する価値観でありながら、人はどちらかの立場にだけ立つことはできない。
ほんの少しの行動で悪と善を行き来できてしまうのだ、とでも言いたげな描写がいくつもこの映画には見られる。
なぜこの映画に、ブリッツという劇中で活躍する悪役の名をタイトルとしてつけたのか?
テーマに注目し、最後まで映画を見切れば自ずと理由はわかるように作ってある。最後の台詞には心底しびれた。
勿論テーマ主導ではなくしっかりと娯楽として楽しめるように作られている。
あまり考えずに見ても兎に角かっこいいステイサムさんが活躍しているので皆も盛り上がれるはずだ。
「バトルシップ」ネタバレ感想 頭を空っぽにして見ろ!ストーリーよりロマンを楽しむSFアクション映画
今日見たのはこちら。金曜ロードショーでの放送が禁止になりツイッターで大騒ぎになった映画、バトルシップです。
高い制作費をかけただけあっていかしたパッケージですね。内容もそれなりに楽しめました。
以下あらすじから感想です。あと点数とか付けたらいいんじゃないと言われたので今日から10段階評価で付けてきます。気が向いたら昔のにも付け足します。
あらすじ
日米合同演習中のハワイに、巨大な未確認物体が落下した。
それは地球からのメッセージに反応してやってきた宇宙外生命体の船だった。
彼らは地球を支配するために攻撃を開始。更に援軍を送るため、ハワイにある通信基地を襲う。
巨大なバリアによって、空軍海軍は手出しができない。
エイリアン共を止められるのは、演習を行っていた僅かな艦隊達だけ。
タイムリミットは翌日八時。
部隊の指揮を任された新人将校アレックス・ホッパーとその仲間たちは、エイリアン共をぶちのめし世界を救うことは出来るのか
感想
オススメ度:5(10段階中5)
前評判が高かったのでいや~!わくわくだぞ~!今日はチキンブリトーパーティだー!と大分高い期待を抱いて見ていたのですが、期待したほど面白くはなかったです。
ストーリーラインはかなりしっかり作られていて、ダメダメだった主人公が戦いを通して足りないものを得て、最後には抱えていた問題が解決するという王道なもの。
彼とは別の視点でエイリアンの通信を妨害するミックのパートも海上とはまた違ったアクションが繰り広げられ、第二の主人公として十分以上の活躍を見ることができます。
終盤で戦艦が出てくる部分の演出も滅茶苦茶熱く、血がたぎる物がありました。
では何が問題かというと、まず主人公ですね。前半でダメな部分を見せたいというのは解るのですが、それにしては少々ダメさの度が過ぎています。
そして、次に問題なのがエイリアン周りの描写。見せ方が拙い……というか、エイリアンがどう見ても弱いようにしか見えないんですよね。
前者はまだいいと思います。特徴を書こうとしすぎて少々バランスを欠いてしまっている位で、眼を瞑れない事もないです。
いやそれにしても短絡的で刹那的なのはまだしも、そういうキャラがビビって彼女の父親にすら挨拶できないというのはどうなんだ?
糞度胸が取り柄かと思ったらそれもないのかよ!爽やかさくらいしかお前に好感を持つ部分がないぞ!
と文句を言いたくもないですが、タイトル通りこの映画のキモはバトルシップ!好き勝手しやがったクソエイリアン共を戦艦が打ちのめすのを見れればそれで本望!
……だと思っていたのですが、先程言ったとおりそのエイリアンたち、どう見ても弱いです。
いや、確かに街を破壊する描写などは有るのですが、なんというか……お前ら本気で戦う気あるの?やる気ないなら帰っていいよ?地球を狙うエイリアンなんていくらでもいるんだよ!メン・イン・ブラック見ろメン・イン・ブラック!
とパワハラ上司並に彼らを突き詰めたくなるほどに動きがしょぼいです。
OPで地球に飛来するシーンから最も重要な通信用の宇宙船をその辺の隕石ぶつけて台無しにしていますからね。それが原因で母星に増援要請を送れず、彼らは地球の設備を使って通信をするしかなくなります。
地球の設備を乗っ取った後もダメダメで。警備に人を裂くという文化がないのでしょうか?
施設にいる戦えそうな宇宙人は一人だけ。
結局その一人も脚を失った退役軍人とその他二人のか弱い地球人にしてやられて、みすみす通信する機会を逃してしまいます。
海上での戦闘も侵略者とは思えない弱さです。バリアを張ったり、先制攻撃で二隻の船を沈める爆薬の火力だったり、凄い所はすごいのですが、その後は主砲を向けられるまでぼけーっと待機。
結局ただの駆逐艦にミサイルを打ち込まれて三隻も沈められる始末。ごっつい近未来的な見た目にしては、なんともあっけない死に方をするなあと言った感じです。
そんなものですから、戦艦が彼らを打ちのめすシーンでもカタルシスがいまいち。
戦艦、すげえええー!つええええー!というよりも、エイリアン、弱っ!という印象が先立ってしまいます。
それでも5点にしたのは気持ちいい台詞の数々と、戦艦出撃時の演出が本当にクソかっこいいなと思えたからです。
ストーリーにも無茶過ぎるところはありませんでしたしね。概ねの出来はいいのに、細部がダメで引きずられてしまったというところでしょうか。
船同士の戦闘は見ごたえありますし、そういった細かい点を無視できれば……例えば酒を飲んで友達と笑いながら見たりする分にはかなり楽しめると思います。
実際、色々ダメだなあと思いながらも、好きか嫌いかで言えば私はこの映画が結構好きです。
渡辺謙さんもかっこいいし、何度も言っていますが戦艦が出撃するシーンは最高です。
他にもミックVSエイリアンのど付き合いや、序盤でエイリアンを副砲の先におびき出して砲撃でバラバラにするシーン、いがみ合ってたホッパーと渡辺謙さんが並んで狙撃するシーンなど、テンションが上がるシーンが多いんですよね。
主人公の無茶な人格も、ツッコミを入れながらなら楽しめそうです。
出来ることなら金曜ロードショーさんにはもう一度バトルシップを放送していただきたいです。
その暁には私もツイッターで楽しく実況しながら視聴したいと思います。
その時はよろしくな!
では。
最高の人生の見つけ方 ネタバレ感想 余命はあと僅か。六ヶ月で死ぬか?六ヶ月生きるか?死にかけ爺二人の答えがこれだ
以前、ホビットを勧めてきた友人が最高の人生の見つけ方が滅茶苦茶面白かったと呟いていたので見てみました。
滅茶苦茶面白かったです。
主演爺二人の関係性が最高で……これは長い間語り継がれていく名作だろうなと見た後に思いました。
皆さんも見てほしいです。アマゾンプライム特典で無料です。
以下あらすじから感想です。
あらすじ
二人の老人が不治の病にかかった。
一人は国内有数の大富豪、一代で十億以上の資産を築いた病院経営者エドワード。もう一人は四十五年間自動車整備士を勤め、家族を養ってきたカーター。
二人は病院の方針で偶然にも同じ病室に入院することになる。
金に物を言わせ身勝手に生きてきたエドワードと、真面目に生きてきたカーター。
最初はいがみ合っていた二人は入院生活の中で徐々に友情を育んでいく。
ある日、エドワードがカーターの書いた棺桶リストを見つけたことで物語は大きく動き出す。
そこには、カーターが死ぬまでにやりたいと思っている出来事が綴られていた。
エドワードはリストをこなそう。二人で旅に出るんだ!とカーターを誘う。
出来っこないと最初は拒むカーターだったが、
「お前は45年間我慢してきたんだろ?出来る。いや、『すべき』だ」
というエドワードの言葉を受け、旅に出る事を決意する。
余命六ヶ月。二人の爺が最後の瞬間を最高の時にするための旅が始まった。
感想
あらすじを見た人、まあ確かに面白そうだけどありきたりじゃな~い?もっと目新しいのがみたいな~とか思ったでしょう。
イエス!たしかにありきたりです。この映画以外にも同じような映画はいくつもありそうだ!私もそう思います。
しかしですね、よくあるというのは、それだけ需要があるということなんですよ。
貴方も心の底にはあるでしょう!それまで横暴だった金持ち爺がひょんなことが切欠で庶民的で真面目な男と友人になり、そいつと関わっていくに連れだんだん丸くなり人の心が解るようになる。
そして真面目な男も、金持ちと関わることで自分の知らない世界に触れ、心の底から人生を楽しめるようになる……そんな物語が見たいという欲望が!
安心してください。この映画はそんな欲求を完璧に叶えてくれます。しかも完成度はお墨付き、やれること全部やっちゃったんですよ~!その結果がこれ!100点満点中100点全部取りました!どや!面白いやろ~?どやー!
そんな制作陣の顔が見えてきても満面の笑みで許してしまうようなとんでも満足度の作品です。
なにせ主演は超、超名優のジャック・ニコルソン、そして人情味あふれる爺界最強との呼び声も高いモーガン・フリーマンの二人です。
この二人が演技しているんですよ!もう間違いはないでしょう。
そして監督はスタンド・バイ・ミーでも監督を努めたロブ・ライナー。
お前ら大人げないなと思える布陣というか……
在り来りな題材。では面白くするにはどうするか?最高の素材を使って最高の調理をすればいいという、その道を突き詰めた人間でなければできない大変ストロングな回答をこの映画は持ってきてくれています。
ストーリーの方も本当に王道を突き詰めたような物で、目新しさはありません。ですが、ひたすら完成度が高いです。
皆が求めている物を提供するために、それ以外の雑音を排除しようという徹底した配慮がなされている。
まず、物語に不自然なところが一切ない。展開全てを見ていても、引っ掛かりを覚えるところがないんです。
我々はフォクションだということを忘れ、エドワードとカーター、二人の人生を本気で追うことが出来る。
イヤイヤ、身分の違う二人が同じ病室になるわけ無いだろう。そこはフィクションだよ。と、思う人も居るでしょう。
見てください。見てくれればわかります。
冒頭数分で、エドワードというキャラクターを描写すると同時に、その不自然さを解消してしまっているんです。
ありえないことをありえると思い込ませる。これは創作において必要な技術であると同時に、最も難しいことの一つであると思います。
その腕前がこの映画はひっじょうに上手い。
それは台詞回しにも現れています。目立ちすぎないようにしかし印象には残るように、さり気ない会話にユーモアを含ませ、後に使われる伏線を残す。
どの台詞も「この二人が言いそうだな」と感じる。それでいて、物語を進める為に必要な要素がそこかしこに含まれている。
物語のための台詞のはずなのに、物語の為に作られた台詞に思えない。
生きた言葉が劇中で使われている。だから我々も夢中になってこの映画に没頭できる。
派手な仕事ではありません。
ですが、もしかしたら創作における最高の仕事というのは気づかれないことにあるのかもしれないなと思ってしまうほど、どの台詞もよくできている。
いやこれは本当に凄いことなんですよ。かっこいいシーンだとか、悲しいシーンだとかは誰でも思いつけるんですよ。でも自然なシーンというのを書こうとするのはメッチャ難しいんです。
誰もそんなところに注目しないから。良く出来ていれば出来ているほど、印象に残らなくなるから。でもこの映画ではそういったシーンにこそ力が込められている。
ではなぜそうするか?そのほうが面白くなるからです。
そこに力を込めて、視聴者を釘付けにしてこそ大きなドラマが映えるとわかっているからです。
事実、完全に二人に心を奪われてからのクライマックスの展開で私は完全に心を破壊されました。尊い……爺……尊い……
いやマジで面白いんで見てください。アマゾンプライムに入ってこれだけ見ても得したなと思えるくらい面白いので見てください。
人生において最も賢い一時間半の使い方の一つだと保証します。
見ろよ!この記事読む時間があったんだから見れるよな!
頼んだぞ!
それじゃあな!
じゃあな!
サカサマのパテマネタバレ感想 あまり趣味に合わなかったので延々文句を言う回
アマゾンプライムで見れるので、見ました。
正直あまり趣味に合わなかったので、あらすじの後の感想はなんで面白くないと感じたのかをつらつら書いていくことになります。
そういった趣旨の感想が嫌いな人はここで引き返してもらえるとお互い幸せになれると思います。
あらすじ
大昔、ある災厄が切欠で、多くの人間と文明が空へと落下していった。そんな世界。
地底人達の王女パテマは、ある日大空洞から地上に向かって落ちてしまう。
その先には下に向かって広がる空と、彼女たちとは重力の方向が真逆の「アイガ人」の少年、エイジがいた。
エイジに助けられ、空に落ちるのを回避したパテマは、徐々に彼と心を通わせていく。
一方その頃、アイガ国の君主イザムラはサカサマ人パテマがアイガに足を踏み入れたことを知る。
イザムラはサカサマ人の居所を聞き出し彼らを殲滅するため、部下を使ってパテマを捕らえようと動き出した。
パテマとエイジ二人の命運はいかに。
感想
これからボロクソに文句だけを垂れたいので、良かった点を先に上げておきたいと思います。
ここで褒めたら後は多分締めの文まで延々面白くなかった理由を書いていくので、この後読む人は承知の上で読んで下さい。
他のレビュー・感想でも多くの人が褒め称えているように、重力の方向が違うが故に価値観も違う二人が出会い、お互いの見ている世界を経験することで理解し合うという構図は非常に良かったです。
画面をぐるりと180度回転させて描くことで、視覚的にも「見ている世界が変わる」というのが非常に理解しやすくなっています。
実はアイガ人のほうが地底人であり、エイジ達が見ていた空は偽物の空。
地底の底が割れ、そこから本物の空が広がる、というラストは映像的にも物語的にも美しいと感じました。
総じて言うと「重力がサカサマな二つの世界」という世界観に関する発想と、その世界でどういったテーマを取り扱えばいいか、の素材選択の部分がよく出来た作品だったのではないでしょうか。
ここからボロクソに言います。
素材は良かった、となると悪かったのは勿論調理の仕方になります。
細々とした部分を上げるとキリがないので問題点を大別すると、大体3つの問題があげられるでしょうか。
登場人物に魅力がないこと、および彼らの感情の変化が唐突すぎること、それからリアリティの欠如。
この3つです。
それぞれ順に述べていきたいと思います。
最初は登場人物の魅力の無さ。
最もまずいのは、主人公二人、エイジとパテマに好感が全く持てないことです。
最悪、他のキャラがどんなダメ野郎共でも常に画面に出ているであろうこの二人を好きになれさえすれば、まだ楽しめたと思うのですが……
いいところを探すほうが難しいのではないか、と思う位魅力がないんですよねこの二人。
エイジ君に至っては登場時から駄目です。
彼の登場シーンは地下から空に向かって落ちかけるパテマちゃんを助けるというものなのですが、この時の反応がお前頭のネジ二、三本抜けてんじゃねえのかと思うような反応で。
柵に捕まって空に落ちるのを必死に防ぐパテマさんを見ても、すぐ助けようとせずぽっけーとその様子を観察し、
パテマさんが助けを求めても「何言ってんだこいつ?」と不服気な顔をして、死への恐怖で怯えるパテマさんを置いてのっそのっそとした動きで手を伸ばす。
君が手を伸ばしている間にパテマさんの体力が尽きたらお終いなんだぞ……!
人が一人死にかけてんねんで!その危機感のなさは何やねん!と言いたくなってしまいます。
いや、作り手側がどういう意図でこういった描写を行っているかはわかります。
エイジくんからしてみればサカサマに落ちるというのは理解できないことであり、それ故パテマさんの恐怖には気づけない、何故怖がっているのかわからない、というのを描写したいのだと思います。
しかしここで私は、わからないこともあれば、解ることもあるだろうといいたいのです。
「サカサマに落ちる」ということは理解できなくても、「目の前の女の子が何かに怯え、必死に助けを求めている」ことは表情や声色から理解できる筈です。
それにも関わらず、はぁなんやなんやとボケボケイヤイヤ、流されるように救いの手を差し伸べる主人公を、果たして好きになれるでしょうか?
更に付け加えると、授業中、かつて空に向かって落ちていった人間たちが居る、と言うのは描写されていますから、学生はある程度サカサマ人に対する知識を持っているはずです。
にも関わらず空に落ちていくパテマさんの事を見て、彼女がサカサマ人だと直ぐ様理解できなかったのはなぜか。
直接は描かれていませんが、その授業のシーンを見ればおおよそ推測できます。彼は教師陣に目を向けず、ずーっと空を見上げてぽけぽけしています。
そう、彼は授業を真面目に受けていないから、パテマさんが何者かを理解に至るのに必要な知識を持っていなかったのです。
この登場時と前後のシーンだけで、主人公エイジは状況判断能力が低く、真面目に学習していない為周りに比べて知識も無く、命の危機に瀕した女性から必死に助けを求められても一度は拒みかけイヤイヤ助けるような倫理観を持っている人間だという描写がなされています。
主人公にあるまじき特徴付けですね。
当たり前ですが、これは狙ってやったものではないでしょう。このシーンは終始ロマンチックな音楽が流れ、所謂「いいシーン」として描写されていますから。狙っているなら、エイジがダメ人間なのだという演出が足りていません。
こんなキャラになってしまっている理由は一つで、「サカサマゆえの世界の見え方の違い」を描こうとしすぎて、それ以外、エイジの人間性に目が行っていないからでしょう。
もう少しエイジというキャラと向き合っていれば、いくらサカサマ人の価値観に理解がいかなくても、危機を察して彼自身も慌てて助けようとするくらいのリアクションは取らせるはずです。
その後も慣れない世界に来て不安げな様子を見せる彼女を、授業だと言って当然のようにほっぽって去ってしまう。
物語が進むとパテマと仲が段々と良くなっていき、「お前を必ず家に返してやるよ!」「お前を絶対に離さない!」等々いいセリフを言うようになるのですが……
この辺りの、エイジ君本人の人格があまり見えてこない台詞回しに加え、それまでの倫理観の欠如がどうしても印象に残ってしまい、いまいち入り込むことが出来ませんでした。
更に見ていただければわかると思うのですが、精神力がとても弱いです。ちょっと危機に陥るとすぐヘタれて絶望してしまう。
特に運動が得意とか機械に詳しいとかそういう強みもなく……
本当になんというか……もっと長所を付けてくれても良かったのでは……と感じずにはいられません。
パテマもあまりいいキャラではないですね……。
王女だから、ということで我儘で少し高慢なキャラ付けがされているのでしょうが、エイジに一応助けられても礼を全く言わずブチ切れるのはまあ……
エイジの対応が悪かったということを差し引いても、礼に欠けた言動だと言わざるをえないでしょう。
彼女自身、エイジと同じでなにか特技があるというわけでもありません。口調は一々強いのですが精神力もさして強くなく、すぐへこたれるなあという印象。
王女らしく誇りある言動を取らせてあげても良かったのではないかなあ。
敵であるイザムラさんも権力側の悪党という以上の描写はされていませんし、全編通して、「こいつ、いいキャラしてるな」と思えるようなキャラが一人も出てきません。
全員が全員、物語が進むのに最低限必要な役割をこなしているだけのように見えます。
次は感情変化の唐突さ。
ですが延々文句を言って気分が沈んできたので、かっこいいステイサムさんの画像でも見て気分を盛り上げたいと思います。
ありがとうございました。
では続けていきましょう。
一番わかり易いのは主人公パテマとエイジが友情を抱くシーンでしょうか。
違う世界から来た二人が交流し心を通わせていく、と言うのは王道ですが、その心を通わせる描写が凄まじくおざなりで。
彼らの心が通い合うのは、夜、星空を二人で観た瞬間です。
エイジくんは父の影響もあり空に憧れを抱いているのですが、アイガは空を忌み嫌う宗教観を持っています。
星空を見せても、周囲は誰もその美しさを認めてくれません。
それに対し、初めて星空を眺めたパテマは、「私の好きだった場所よりずっと綺麗」と、エイジのことを肯定します。
パテマはこの世界に来てよかったと思い、エイジも自分と父と同じ物を美しいと思う、パテマに好意をいだく……
とだけ書くといいシーンに見えるのですが、このやり取りを行うのは二人が出会って一日未満。
「初めてこの世界に来てよかったと思った」と言っても比較対象が「死にかけ、その後置物に一人置いていかれた」というエピソードだけでは感慨も何もあったものではありません。
そりゃそうなるだろうな!それまでの経験が糞しかないんだもん!
つい数時間前まで「サカサマのお前らなんて嫌いだ!」と言っていたのも相まって、心変りが早すぎる……と思ってしまいます。
エイジくんの反応もこれまた唐突で。空が綺麗と言っただけのパテマに、空を目指して死んだ父親の話とそれが原因で自分が苦しんでいた経験を泣き崩れながら語り始めるのはいくらなんでも……め、メンヘラ男かよお前は!女性に慣れていないのは解る……だがもっと順序ってもんがあるだろ!
その後、一夜経ってエイジくんは「必ずお前を家に返してやるよ!」と前日彼女をほぼ一日放置して授業に出た冷血人間とは思えないような熱いセリフを披露してくれます。
まあセリフ自体は王道です。うーん、ジェブナイルだねえ~!いいよいいよ!ここまでのミスはまだ巻き返せるよ!頑張ろう!男を見せろエイジ!
と応援してみても、パテマを囚われたら一瞬でレイプ目になり精気を失った顔で学内をふらっふらふらふら彷徨う豆腐メンタルっぷりを披露。
おおおおーい!必ず家に返してやるんじゃなかったのかー!お前の決意は濡れたトイレットペーパーより脆いのかー!?しっかりしろよエイジィー!
お偉いさんの悪役イザムラがなにもするなよ?親父と同じで事故死したくなかったらなぁ~と脅しに来るのですが、脅しなんて無くてもこいつは何もしようとしないだろ……完全なる徒労だよ……と少し同情してしまいます。
ここまで作中およそ一日半。いくらなんでも感情の乱高下が激しすぎます。まさに感情ジェットコースターといった様相ですね。
パテマさんの方も、主に恐怖と怒りの感情の変化が凄まじく早いです。
中盤以降、空に落ちることを怯えていたのに、数秒後には身を投げだしてエイジを救おうとする、というシーンが目立つんですよね。
彼のために決意する間があればすんなり受け入れられた気がしますが、そういう描写も特になく。
しかも、物語中盤で慕っていたラゴスという地底人が悪役に殺されていたことが判明するシーンで、彼女は怒るのではなくずっと怯えていました。
その描写を加味すると、自分を捨ててまで行動するような勇気をパテマが持っていたというのは考えづらく、やはり直前になって唐突に心構えが変化したように見えます。
そしてここの辺りの描写が響いているのか、終盤で彼ら二人がようやく同じ景色を見ることが出来た……というシーンでも、「言うて君たち一日と半分くらいしか一緒にいなかったじゃん……」
と、物語の都合でこの子達の心が動かされているようで乗り切ることが出来ませんでした。
何よりこのあたりの感情の動きの唐突さは、「二人の持っていた価値観のズレは所詮短期間で解消できるものだった」
と見ることも出来、価値観のズレという作品全体のテーマを軽くしてしまうことにも繋がっているように思えます。
むしろ、その程度の差で人々はいがみ合ってしまっている、彼らのようにすぐ地底人とアイガ人は混じり合うことが出来る、という描写なのかもしれませんが。
それはそれで、大見得を切っていたエイジ君が滑稽に見えてしまうので嫌だなあ、と思います。
最後にリアリティの欠如。とは言えもう数時間記事を書いているのでお腹が空いてきました。フィクションばかり見て私のリアリティも相当に削られてきています。
ということでエネルギーとリアリティを同時に補給できる優れた食品の紹介です。
グミは現実にあるので最高にリアルです。あと、甘いので沢山エネルギーもとれます。素敵ですね。
では体長も万全になったところで続きを書いていきましょうか。
リアリティの欠如、と言っても、私はサカサマになってる人間なんて居るわけ無いだろ~!万有引力ってもんがこの世にはあんだよ~!幼稚園から出直してきなポンコツ頭どもが~!ギャッハッハー!という夢のない指摘がしたいわけではありません。
サカサマの人間が居る世界にどういう物を配置すればその世界を本物だと思ってもらえるかという視点が足りてないのではないかと思ったのです。
まず目についたのが、地底世界での安全管理に対するずさんさ。
とりわけ、地上へと繋がる「危険区域」への侵入を防ぐのが幾つかのテープだけで道さえ知っていれば移動できてしまうと言うのは、掟を重んじているオサ側の姿勢と比べても大きな違和感があります。
転落防止等の柵もありません。
アイガ側はサカサマ人をラゴスと今回のパテマだけしか認識していませんでしたが、もっと多くの人間が落下してきていてもおかしくないでしょう。
イザムラの目的とするサカサマ人の殲滅というのも、いまいち現実味がありません。
彼らを殲滅しようとする理由が宗教的な、それも「彼らが穢れているから」という薄い物で、賛同する人間が多いとは思えません。
地底に繋がる巨大な穴はアイガが運営する学園の直ぐ側に有るのですが、殲滅殲滅!と言いながらそれを長い間見過ごしているというのも無理があるような……
というか地底世界に一度誰か来てましたよね?あの人はどうやって地底までおりてきていたんですか?あそこまでたどり着けるなら、地底人の情報もすぐ得れたのでは……?
パテマを捕らえるにしても、彼女が空に逃げていくことに対する対策をする素振りもありませんし。彼らの動き全てに本気さが感じられません。
ただパテマを追わせたかったから、取ってつけたように「サカサマ人の殲滅」という目的を設定されただけだったのではないでしょうか。
また、イザムラ以外政務に力を注いでいる人間が見えないのも難点です。
アイガの敷地がどの程度かは殆ど学園とその周囲しか描写されないのでわかりませんが、一国をたった一人が動かしていると言うのはやはり現実的な描写ではないでしょう。
動揺にアイガで暮らしている人々の描写も学園以外だとほとんど無く、ビルの上から見た夜景が広がっている程度。
ともかく、この世界で人間が生きている感じがしません。
主要人物以外のアイガ人がどういう生活を送っているのかをあまりまともに考えていないのではないかと思います。
この辺りはキャラクターの魅力の無さにもつながっている気がします。
例えば主人公やイザムラさん等の異常な立ち位置の人達以外、普通の人々がパテマに対してどういう風に接するか、エイジくんとはどう違うのか?
というのを見せてもらえれば、エイジくんの特異性も際立ち、そこに魅力が生まれたのではないかと思います。
総じて言うとやはり「サカサマの世界が交わり合う」という根幹部分に愛着が湧きすぎて、それ以外の部分がほぼ全てお座なりになったのが問題という事になりそうです。
もう少し中身についてしっかり考えてくれれば……私自身もそのアイデア自体は素晴らしいと思いました。それだけに見せ方が相容れなかったのが残念でなりません。
と上手くまとめたところでおしまいです。一応アマゾンへのリンクを張っておくので、興味がでた方は見てみてください。
もしかしたら私とは違い、十全に楽しむことも出来るかもしれません。実際周りを見渡すと楽しめたという人も多くいます。
そうでなくても見た後にこの記事を読めば少しは気も紛れるはずです。
それでは。
ジャンプ感想2017年29号(クロスアカウント連載開始号)
クロスアカウント
全体の流れとしては悪くはないと思います。
序盤で主人公がどんな奴か、どういう点で不満を持っているかを描写して、現実で関わるヒロインAバレー部ちゃんとSNSの方で繋がるヒロインBくそみそ男、本業アイドルちゃんを出して、ヒロインBちゃんとの交流が切欠でAちゃんとの仲がよくなる。当初持っていた不満もある程度解消される……
何が悪いか、何が切欠で変わるのか、そしてどういう行動を取ってどう変わったか、主人公の感情がわかりやすいのはいいと思いますね。
ただ、細々とした描写がことごとく不快なのがちょっとあかんですね。
SNSでの豹変もまあびっみょうですし……やるならもっとエキセントリックな言動してほしいよね。
で、普通の範囲にとどめている割に主人公が性欲丸出しで好感が持ちにくい。
多分これは変な顔芸も関わっていると思うけど、いやこいつ気持ち悪いだろって感じてしまう。
あとクラスメイトの唐突なクズ変貌もな~。不快だよなー。あげてくとキリが無くなりそうだ。
でも素手では勝てないと見て消化器で容赦なく顔面殴っていくのはやる気があっていいなと思いました。
絵はうまいし、さっき言った通り話の流れもいいし、最後のSNSでやり取りしていた相手がアイドルだったというのも予想通りではありますがまあ、望まれている展開では有ると思いますし。
いいとこがいいとこだけにダメなところが多いのが残念って感じだなあ。次回作当たりで欠点を見直してくれればいいんじゃないかな。
最初は嫌いだったけど最近は普通に面白い気がしてきた。
なんというかちゃんとアスタ君が評価され始めてるのがいいのかなー。
接近戦では無類の強さだ!近づかれる前に倒そう!って敵方が警戒してくれてたほうがやっぱワクワクする。ちゃんとしたやつを倒したほうが主人公の格は上がるし。
ミモザさんの活躍も、彼女を変えたのがアスタってことがわかってるから素直に気持ちいいなって思えていいよね。
ワンピース
絵がごちゃごちゃしすぎててメッチャわかりにくいな……一撃因縁をつけていつも通りのタイマン勝負かと思ったら、いつの間にか城に入ってるし……わからん……
悪玉っぽいジェルマ66の人達が戦隊ヒーローっぽい演出で戦闘に入るのは皮肉っぽくてよかった。
それとベッジさんも、強いは強いし先週まで格が高かったけど、直接戦ったらビッグマムのほうが圧倒的に強いっていうのもちゃんとバランス取れててよかったと思います。
倒した相手がどんどん味方になって出て来るのいいよね。この人達ちょいちょいギャグ混じりで倒されてたから頼りになるかって言うと微妙な気がしちゃうけど。
自信満々で居たらお前12体目のコピーだからって言われる范堺さんかわいそう。
ハイキュー
いや面白いなー。冒頭で「経験値が足りない」から負けてるというのを描写して、
中盤で日向に考えさせる描写を入れて読者にも考える時間を与えて実際に防がせて成果を出して、最後の最後で日向なりの「経験」で答えを読者にも示す。
連載漫画の一話なのに足りないトコから打破する所からその後の処理まで全部やってる……滅茶苦茶うめえ……
日向の表情の変化とか、敵の反応に対する素直さとか、日向のブロックの変化に気づくのがリベロの西宮さんとか、細かいともろもうめえんだよなーほんと面白い。上手い。
ヒロアカ
サンイーター君は正直大口叩いてた割にあれだなーと思ってたけど、敵の宝石食べて個性再現とか、土壇場でいい応用見せてくれたかなあ。
敵さんが喋りすぎだろ、と思わなくもないけど。もっと容赦なくぶっ殺してくれてもいいんですよヴィランなんだから!
クズにはクズなりの友情が有る、だから食えないというキメも心を打つ感じでよかった。
シューダン
メインの話と関係ないけど、ヤマト君、帰ってからも少なくともすね当ては洗わない気がするな……
女子を家に招くことになったソウシ君、羨ましいな~って感じに普通はなるんだろうけどいつも通り振る舞おうとするそうし君が大分見ててきつかった。
それと前回から薄々気づいていたけど、僕は多分晶ちゃんのこと嫌いだな……
なんでだろうなー。私は無垢ですよって感じの空気を出してるくせに、描写が「女子にやられて嬉しいこと」で固まってたり、なんとなく「私女の子だから許してくれるよね?」みたいな空気を感じてしまうのがいけないのかも。
この子の言動を男の子にされたら俺大分嫌いなタイプだろうしなあ。なんとなく上から目線でやたらフランクだし……うん。やっぱ男女関係なくそういうやつが嫌いってことだろうな。
そんな感じなので発破かけられてやる気になるそうし君もうーんとなってしまったんだよなー。いや、客観的に見ると面白い漫画のはずなんだけど好みに合わないんだよなー。
皆が楽しんでるみたいだから俺も楽しみたいんだけど次回でなんとかなるかなー。なってくれねえかなー。
レイ君かっこいいよね。印をつけるの危なくない?と思ったけどこれは例の暗号文か。
モノローグ多めで進むの遅いよね。次回でどう転ぶかかなあ。
ゆらぎ荘
対魔忍の子たちほんとかわいいよな……雲雀さんも霧さんも嫌なところなくて真直なのがいい。ちょっとずれてる所もまたいい。
単純に絵がクッソうまいから、話にひねりを付けなくても女の子の顔と裸見てるだけで幸せな気分になれるのがすごいよな……。好きでした。
鬼滅
ぐあああ~!面白え~!超おもしれえ~!
なんでこんな会話してるだけで面白くなるんだ……!場面もただ座って向き合ってるだけなのに……なんでこんな面白いんだ……!
炭次郎達の心根のよさが毎回伝わってくる反応もいいしさ~。伊之助の反応も黄色い少年の反応もいいしさ~!何より煉獄さんだよなあ~!
煉獄さんの話口が死にそうなのに優しげでそれだけで胸が締め付けられるし、内容もな~。
柱なら皆そうするって、最初の柱が揃ったところからだと想像できないけど、煉獄さんが言うなら本当に皆そうするのかもしれないと思えてしまうよ。
訃報を聞いた時の反応も相まって、他の柱の人達の格も一気に上るのがすごいよな……。このすごい煉獄さんの事を認めて、このすごい煉獄さんが認めていた人達が弱いはずないし、悪い奴らのはずがないって本気で思ってしまう。
最初に出てくる幹部キャラで煉獄ほどいい働きした人見たことねえよ……何だよこの人……。
背景、朝日の使い方もすげえいいよな~!煉獄さんは死んでしまうし、それでも悲しんでいる暇はないというある種残酷なメッセージを伝えるために、彼らの味方である筈の陽の光を写してくるのやばいでしょう。
残酷では有るんだけど、でも時間が進むからこそ置いてかれないために彼らは立ち上がることが出来るという……時の持つ希望の側面を色濃く書くために日の背景を使っているというのがなー!
絵と文の融合、漫画の使い方がすっげー上手い……演出の力か……これが……。
最後の笑顔といいもう……本当……なんでこんな人が死んでしまうんだ……!煉獄さんー!ううううー!でも面白いー!
これだけ心を動かすやり取りをやっておきながらさらっと冒頭で次の目的も提示してるしマジで何なんだ……!面白すぎるよお……
Dr.STONE
こっちも面白いな~!最近のジャンプ強すぎる……
復活千空のこのキメ顔最高だよなー。それに対して大樹君達が素直にリアクションしてくれるのもいい。鬼滅でもそうだけど、リアクションが様になるとそれだけで面白いからいいよなあ。
司軍VS千空軍の構図も石化の真実に迫る描写もどっちもすげーワクワクするよなあ。期待感をあげるのがうますぎる。
大樹千空の別れのやり取りもいいしなー。ストロングに面白いよなドクターストーン。
斉木楠雄
女体化斉木君好き。
火の丸
心の描写になるとは思い期待したけど、ちょっと今回は薄かった気がする。
読者が知ってる情報ばかりだったというか。まあそれを再確認して強くなるぞ、という流れだから仕方ないかもしれないけど、驚きはなかったかなあ。
次回の演出に期待したい。
ソーマ
久我先輩面倒くせえヤンデレかよ……ただ名前覚えてなかっただけじゃん!皿はちゃんと覚えてるじゃん!もっと話聞けよ!
基本的に心で間違えた人間は負けるのが料理漫画な気がするので久我先輩は金星取れず負けるんだろうな。
女木島さんのキャラ付け好きなので勝ってほしいけど、竜胆先輩は散々強キャラムーブ重ねてたし、まあこっちも負けるだろう。
せめて美作くんには二人の巻き添えにならずパーフェクトコピーで完封して一人勝ちしてほしい。相手とついでに味方の心も折ってほしい。
でも流れ的にここで革命側が全部負けそうだよなあ……うーん……
見開きの竜胆先輩がメッチャかわいくて良かったです。
勉強
水泳部の子ほんとうに可愛いな……水着シーンもお尻が大きめに描かれてていいと思いました。
無防備に寝てるシーンも可愛かったです。
青春兵器
ゴローくん好き。決勝の相手が異変を察してるのもよかった。
ロボット
本気じゃない時はお前もあっただろと言いたくなってしまうんだけどどうなんだろう。詳しい描写を覚えていない……
どちらにせよ共感性がひくすぎてその場で言ってるだけ感をどうしても感じてしまうな。
問題が起こってそれを解決するためにまた問題がやってくる流れは面白いな、と思いました。話作りの流れは上手いよなー。
感想書くの疲れてきた……流石に全部書くのきついな……
マリー
タッチして10秒以上捕らえなきゃいけないからぶっ飛ばせばノーカン理論で喧嘩対決になるのはなんというか潔くていいなと思いました。
可愛い女の子がたくさん出てくるのはいいことだと思います。
ポロ
いい最終回だった。
磯兵衛
なんて言えばいいのかわからないけど毎回面白いなー。
キャラの使い方がいいんだろうな。源くんと勝負が始まる次点で負けるってことは解るけど、その後磯兵衛が吹き飛んでいくのも磯兵衛だから面白いってのは有るよな。やられっぷりが様になってるもんな。
母上パワーで無双してからの先生には敵わないっていうのも予想通りなんだけど、やっぱ面白いもんな。キャラの使い方もそうだし、その見せ方も面白い。んー。強いなー。安定して面白いなー。
これで全部書いた……疲れたな……今週は特に鬼滅の刃が面白かったなー。煉獄さん周りは全部面白くて凄いよなあ。次回以降も楽しみだ。
ハイキューもドクターストーンも面白いし、他にも面白い漫画たくさんあるし、それに加えて来週はハンターも読めるのか……層厚すぎだろジャンプ……